那須町、株式会社LIFULL、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
少子高齢化による人口減少や既存の住宅等の老朽化などを背景に、全国的に空き家の増加が課題となっています。那須町でも同じ状況が見られるとともに、古くから別荘地として栄えてきた地域特有の背景・課題も存在します。本プロジェクトでは、水道使用量データの解析により抽出した空き家の可能性がある建造物について、ドローンに搭載した可視光カメラや赤外線カメラで撮影することで、建造物の状態を調査します。同時に、空き家バンクに掲載する写真をドローンより撮影することで、空き家活用希望者への魅力的な情報となるかどうかについて検証しています。
那須町の空き家バンク登録数は5件程度(令和5年7月時点)であることから、空き家調査業務を改善することで、空き家の早期特定による資産価値の保全、および業務改善によって創出した工数による空き家利活用の推進に繋がります。また、本実証実験を踏まえ、ドローン等のデジタル技術を活用した空きや対策をパッケージ化することで、同様の課題を抱える全国の自治体にも展開することが可能です。
担当者:廣瀬 治美
(那須町ふるさと定住課 地域活性化起業人)
那須町、株式会社LIFULL、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は共同で、那須町において「ドローン等デジタル技術活用による空き家調査の品質向上と空き家バンク登録情報の拡充」の実証実験を実施しました。空き家調査における業務プロセスの改善と省力化、空き家の有効活用を目指しています。本事業は株式会社LIFULLが国土交通省から採択された「令和5年度空き家対策モデル事業」の一部として2023年10月より実施しています。
放置される空き家の増加は全国的かつ深刻な問題である一方で、効果的に活用することで地域活性化に大きく貢献できる資産でもあります。行政だからできること・民間だからできることの双方を生かして、広く課題が解決できるスキーム構築を目指し、各地の空き家利活用を通した地域活性化に貢献できるよう今度も挑戦を続けてまいります。